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除菌・抗菌ブームに待った

世は正に抗菌、除菌ブームである。まるで細菌が悪者のように思われている。このようなブームに警鐘を鳴らしている人が居る。
東京医科歯科大学の藤田教授である。
以下、箇条書きにします。

①体の洗いすぎによる影響

手を薬用石鹸で何度も洗ったり、体を洗いすぎると皮膚を守ってくれている常在菌が流されてしまい皮膚からウイルスが侵入してアトピー性皮膚炎や乾燥性皮膚炎をひきおこす。

②ウォシュレットの使い過ぎによる影響

若い男性を中心に肝門の炎症に悩む人が増えている

お尻を守ってくれている皮膚常在菌が洗い流されて皮膚が中性になり荒れてしまい便に含まれる大腸菌やウエルシュ菌などが皮膚に入り込み排便のたびに痛む。

若い女性を中心に膣炎に悩む人が増えている

膣内を酸性に保って雑菌から守ってくれているデーデルライン乳酸菌がビデで洗い流される為だと云われ、さらに怖いのは洗いすぎが早産や流産を誘発する危険性があるそうです。

〔話は少しそれますが〕

お産をするときは助産師さんのもとでの自然分娩を薦めます。今のお産は病院が殆どで土、日に生まれるとスタッフがいなくて困るので平日に生まれるように陣痛促進剤を打つ、また無痛分娩のため麻酔を打つ、そして生まれたらすぐへその緒を切ってしまう。これらの3つの方法は赤ちゃんの脳が酸欠になりやすく脳性マヒや発達障害の原因だといわれている。(船瀬先生の資料に依る)

③うがいについて

普段から殺菌作用の強いうがい薬を使うと喉を守る菌まで殺してしまい逆に風邪やインフルエンザにかかりやすくなる。普段は塩水やお茶でうがいをして喉が痛いときだけうがい薬を使うのが無難。

④腸内細菌のこと

人の免疫の70%は腸で造られます。腸内細菌がビタミンや酵素を造って健康を保ってくれますが、清潔志向と無菌化によって免疫力が落ちると花粉症やアトピー、気管支ぜんそくにかかりやすくなると云われます。腸内細菌の数は100兆個とも云われ特に土壌菌が体に良く、赤ちゃんが指や身の回りのものを舐めたら遮ってはいけません。落ちたものを食べたりして腸内環境をよくして免疫力を上げればアレルギーの病気や風邪とは無縁になります。

藤田先生は大事な子供だからこそ細菌を遠ざけてはいけないと云われ御自分では土壌菌のサプリメントを飲んでおられます。

投稿日:2019.01.24